The Linear RPG というゲームをみっけた。
http://girlflash.deviantart.com/art/The-Linear-RPG-114501766
キャラは主人公一体のみ。
主人公は直線の上を移動すると体力が減り、代わりに経験値が増えて、ある一定量に達する度にレベルアップ、体力の上限が上がる。
直線の上にはときどき点があって、それは街であり、そこにはいると体力が回復する。
やることは矢印キーで主人公を前後させ、死なないように次の街へ進み、最終地点まで移動することだ。
さりげなく、背景では進むほどに物語が立ち現れてくる。
でだ。
このゲームってのは、どうもJRPGの経験値稼ぎを揶揄するために作られたものらしい。
ホントかどうか知らんが。
海外ゲーマーが語る「FLASHゲーム、The Linear RPGをやれば日本RPGの本質がわかる」
http://blog.livedoor.jp/fairypot/archives/51633402.html
ようは、このゲームってのは「街から街に移動する間で経験値を稼ぐ作業のむなしさ」を表現してるのだと言う。
作者は「ロストオデッセイ」でJRPGがキライになったそうで。
クリアするまで遊んでからクソゲーだったと言い出すのはオタのデフォルトな行動ですという話もあるがそれはさておき。
単に「キライだ」と言いたいだけのためにこれだけのものを作ったんだとしたらご苦労なこったと思うが、このゲーム、実際やった人、どう思う?
や、これ、面白くね?
この人がなんのゲームを面白いと思い、何をつまらんと思ってるのかは知らんが、コイツはすごく単純な操作の中に、「選択と判断」とか「成長の喜び」とか、そういうものをちゃんと含んでるんだよな。
そして人間の想像力は、そんな単調な中にもストーリーを見いだすことができる。
おお、思い出すがいい。
数字とアルファベットと記号だけで表現された、”ローグ”のことを。
俺たちは、通路の向こうの敵に-(矢)を打込み、倒した敵と被ダメージに一喜一憂しながら、時になかなか出現しない食料にハラハラし、また時に現われるR(ラストモンスター)に恐怖し、迫り来るV(ヴァンパイア)やD(ドラゴン)の姿に絶望しながら、死んでもめげることなく”冒険”を続けたものだ。
そう、それは間違いなく、”冒険”だった。
そして、Linear RPGは、作者がどう思ってようと、やっぱりRPGなんだと思う。
だいたい、ゲームを終わらせたときの感想が『それでも君のやっている事はただの時間の浪費だ』ってのはアホの戯言だよな。
だったらどんなゲームなら、あるいはどんなことなら時間の浪費じゃねえんだって話で。
人生に有意義じゃないこと全てを排除して生きようとするのは勝手だが、それに他人を巻き込むなと思わいでもない。
まあ、そもそもそんな後悔するぐらいなら二度とゲムやらなきゃいいのに、という話で。
閑話休題。
Liner RPGは面白い。
作者がどう考えてるか知らんが、俺は面白いと思う。
彼の偉大なる才能は、彼の望む方向に出はないかもしれないが、確実にここに開花している。
これを制作・発表した時間が彼にとって『時間の浪費』でなかったことを祈るばかりである。
や、このヒト鉄板で未だに最新ゲーム買ってはプレイして、クリアしたあと「なんだよこのクソゲー!」って叫んでるとは思うんだけどなw
<オマケ>
懐かしのローグはここからダウンロードできる。
http://yokohama.cool.ne.jp/regen_rn/rogue/rogue.html
若い人は見たこと無いかもしれんが、『風来のシレン』とか『トルネコの大冒険』なんかの元になった「ローグライクゲーム」の大本がこのゲームだったり。
やったことない人はやっとけ!
そしてやってた人は懐かしさにむせび泣け!
久しぶりにアドバンスローグやって、ムラマサみっけたこの喜び!
イヤッハー!
2010年4月13日火曜日
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ファンかつアマチュアの仕業?
返信削除いや、プロだろうなぁ。
てかすげえよ。ゲームデザインっていう意味で。
画面のバックに流れるテキストとかそういうの。
アマならわざわざ3Dぽくはせんだろうしね。
シンボライズのレベルたけえし。センスいいわ。
こいつを誰かひろいあげてやれ!
私は皮肉屋の外人嫌いなんで拾いませんが(笑)
プロでしょうねぇ。
返信削除ちゃんとぐりぐり3D動くし。
倒された敵もかわいいしね!
>私は皮肉屋の外人嫌いなんで拾いませんが(笑)
メリケンの皮肉屋とか日本人には想像つかないくらいいやみったらしいときあるからなあw