2011年3月17日木曜日

よしなし

ここ数日であったことをいろいろ。

■隣家の人 疎開
北海道出身の人がマンションの隣の部屋に住んでるんだが、震源がちゃくちゃくと東京に近づいてるのに我慢できなくなったとかで母子で北海道へ疎開。
ちなみに旦那は「仕事があるから」と置き去りw ヒドいw
たまたま俺の出社時刻に行き合ったので、東京駅まで荷物持ちして分かれる。
ヨメ宛の置き手紙には「旦那をよろしく」と。
どうよろしくしろというのかw


■学会片っ端から中止に
おかげで今週・来週に予定されてた出張がなくなりオレスゲエ楽

はいいんだけど、取材の同行お願いしてたフリーのカメラマンさんとライターさんに悲鳴を上げられる。
あー、まあねえ。
収入直結だもんなあ……。

そしてクライアントの製薬会社が一斉に自宅待機になる中、代理店であるところのウチの会社はそんな気配は全くなく余裕で平常運行。
男らしいなオイw


■自衛隊がんばれ。超がんばれ。

生後4ヶ月の赤ん坊を救出した自衛隊員の笑顔。


ちくしょう、いい笑顔しやがって。

うかつにも仕事中に見て超涙目に。

ちなみにこのあと、父親に会えたそうです。
よかったなあ。ホントによかったなあ。







津波で冠水したところを渡る。

子供のはにかんだちょっとうれしそうな顔と、うしろのおじい・おばあの笑みに胸を打たれる。

この日、気温はかなり低かったはず。
それでもゴム長を2人に渡し、野戦服のまま水を掻く自衛隊員。

がんばれ。超がんばれ。

津波に飲まれ、取り残された病院を救いに来た陸自のヘリ。
この狭いところに、しかも天井に乗ると重みで崩れる危険があるからホバリングしてるってのはかなりスゴイ技術なんだそうだ。しかも、こういう機動は危険が非常に大きいため、やると機長が処分されるんだそうだ。つまりは人命救助を優先して処分覚悟でやったんだろう、とのこと。畜生。男だな。


吉田茂は防衛大学の第1回卒業式で、こう訓示したという。

「君達は自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり、歓迎されることなく自衛隊を終わるかもしれない。きっと非難とか誹謗ばかりの一生かもしれない。御苦労だと思う。しかし、自衛隊が国民から歓迎されちやほやされる事態とは、外国から攻撃されて国家存亡の時とか、災害派遣の時とか、国民が困窮し国家が混乱に直面している時だけなのだ。言葉を換えれば、君達が日陰者である時のほうが、国民や日本は幸せなのだ。どうか、耐えてもらいたい。」

切ない訓辞だが、おそらくこれが現実だろう。
実際、どっかのクソみてえな政党のアホが軍を入れるのはどうだとか救援物資を投下するのは危険だからやめろとか

でも、せめて。

俺は見てる。
何も出来ないが、声を上げる。
「がんばれ」と。


そして、俺に出来ることをする。

さあ、明日も戦うぞ。

普通に朝出勤して、
普通に仕事して、
普通に昼飯を食い、
普通に仕事帰りに本屋に寄って、
普通に帰宅するんだ。

停電だダイヤの乱れだっていろいろあるけど、実際に災害に遭ってる人から見たらどれほどのことか。

買いだめとかもしないし、停電になったらおとなしく寝る。
停電になら練って怒ってるやつは俺を呼べ。その場でブレーカー落としてやらあ。

意地でも普通に生活してやる。

そうやって、金を世界に回してやるんだ。
それが、きっと東北が立ち直るときに生きると信じて。

ゆっくりとでも何でもいい。
出来ることを全力でやる。


『確かに状況はひでえもんだ!
 だがな、俺達は強えヤツと戦ってんのよ、あったりまえじゃねえか!


 そんな時ゃ考えるコトはひとつしかねえ。
「勝てねえかもしれない…」、


 だけど、負けねえ!
 そう行こうや』
  (「うしおととら」より)

2 件のコメント:

  1. とんでもない災害です。
    まだ現在進行形なのが一番心配です。

    嫁の母の実家が仙台で、おばあさん含め親族は生存は確認できたものの、まともに連絡も取れない状況。
    津波に巻き込まれた町に住んでいたおじは連絡取るだけで3日もかかったようです。

    こっちから何かできる状況ではないので冷静になるしかないです。

    吉田茂氏の訓示はまさにそのとおりですね。
    医者や自衛隊が大活躍するときはまともな状況ではないので。

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  2. 余震はもちろん、原発だの買い占めだのいろいろ不安の種はありますが、こういう時こそ無事な我々は冷静であるべきってのはまったくおっしゃるとおりで。
    誰かがつぶやいてた、「今から金貯めて2年後くらいに東北いってめいっぱい美味いものくって現地に金落とす」なんてのが助けになるアレだと思うんですよ。ええ。

    ホント、維持するのが当たり前って裏方の仕事をしてる皆さんには頭が下がります。東電しかり、警官しかり、消防しかり。運送屋さんたちやガススタの皆さんも、地域で踏ん張ってる医療関係の皆さんも。

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