2011年2月19日土曜日
きょうの男色ディーノ
http://www.4gamer.net/games/040/G004083/20110216046/
我らが男色ディーノ先生の連載。
レスラーにしてゲーマーという実にDDTっぽい人の手になるコラム。
なのだが、下手な批評家なんざ目じゃねえってくらいエンターテイメントについて深く考えてるのがよくわかる内容で、しかもおもしろい。というスゲえコラム。
で、しょっちゅう読んでるんだが、今週の内容は非常にすばらしい。
ディーノ、ホントによく言ってくれたよ。
ので、とくにプオタの皆さんはよく読んでおくように。
「プロレスでもゲイムでも,どんなに「普通」と言われる層から距離が離れていても,それに一生懸命取り組んでいる人は確実にいるの。そこを馬鹿にするなとは言わない。ただ,せめてもう少し,馬鹿にしている態度を隠してほしいのよ。」
「だから,マスコミの方々にも,正義を振りかざすのはけっこうだけど,言いがかりをつけるのはやめていただきたいもんね。「八百長ダメ」っていう一方の正義を説くために,「差別しちゃダメ」って正義を自分で壊しちゃ元も子もないでしょ。」
このへん、いつもネガティブなことにプロレスが引き合いに出されるたびに感じていたモヤモヤを、絶妙に表現してくれててスゲえうれしい。
あと本筋とは関係ないけど、
『「血,出るんでしょ」
そらまあ,出るときは出ますわいな。戦ってるんですから。でも,血が出てるってことよりも,血が出ても戦ってる姿を見てほしいと思うんだ。頑張ってるほうからすると。』
とかも。
プロレスって、やっぱ特殊なものだよね。
スポーツでありながら興業としての面、もっといえば見せ物としての面を持っている。
格闘技でありながら、相手を”壊す”ことを是としない。
でも、それっていけないことなの?
相撲の八百長もそうだけど、『そういうもの』であることにどんな問題があるの?
相撲は「国が文化として金出してるから」ってんで八百長がいかんって話らしいんだけど、「そういう星の取り合いを含めた興業」という”文化”としての相撲ってのは、あってはならんのじゃろか。
面白くするためにやってるなら文化じゃないってんなら、ほとんどのエンターテイメントは精密性とか正確性を競う以外にやることなくなんじゃね?
俺はレスラーが胸を前に出して相手の攻撃を受け止める姿勢が好きだ。
そら格闘技としてはまるっきり間違ってるよ。
そんなことはわかってる。
でも、彼らは体を張って俺たちができないことを見せ、俺たちを楽しませてくれている。
そういう彼らの興業に足を運び、声援を送り、拍手を送る。
それだけじゃあ、ダメなのかなあ。
たぶん、今八百長で騒いでる奴らって、相撲になんてたいした興味がねえ奴らだと思うんだよな。
だってちょっと詳しく知ってりゃ、相撲の星取がどういうもんかとかって知ってそうなもんじゃん。
それを今更ヤイヤイいうってのは、なんかこう、相撲を「八百長がいかん」てなこぎれいな正義のダシにしてるだけな気がするんだよなあ。
なんかつまんねえことで、世間が狭くされるのって、やだねえ。
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だ、男色先生~
返信削除あ、ものすごく今更ですけどあけましておめでとうございます!
(ろぼ。
おめでとうございー。
返信削除ほんとに今更ですなw
男色先生はもっと一般に評価されていい人材だと思うんだがのう。