2014年11月22日土曜日

大ヤバな小学校を見つけた

なんだかよくわからねえが、
ヤバイにおいがプンプンしやがる……

こいつは大ヤバな小学校だぜ……



いや、伯母が入院したって聞いたんで見舞いに行ったんですけどね。
その近所で見かけたんで。

【注:以下暗いうえに俺以外にはどうでもいい話】



伯母はパーキンソンをずいぶん前から患ってたのは知ってたけど、胃がんやら何やらが新たに見つかったと。
とはいえ90も過ぎていることから、積極的な治療はしないという。

久しぶりに見た伯母は、髪も白く薄くなり、身は痩せて骨に皮を張り付けたようになっていた。
清潔なベッドに身動きもせず横たわる伯母は、時々目をつぶったまま数少ない動く部位である首を動かしながら痛そうに眉をしかめていた。


病室で待っているとやがて目を覚まし、白内障で白く曇り始めた瞳をきょろきょろさせながらあたりを探り、やがて俺の顔に目が止まった。

おばさん、わかる?

伯母は黙って俺の顔を見て、しばらく考えていたようだったが、口が渇いているのか、唇を閉じたままもごもごとあごを動かしていた。
横にあった吸い飲みをくわえさせると、ちゅうちゅうと音を立てて水を飲んでいたが、それでも口のもごもごは止まらなかった。
やがて、俺の顔を見たり窓の向こうに目を向けたりと、終始落ち着き無く、こっちが何か話しかけたときだけこっちをじっと見ていた。

結局、伯母はうなり声一つ、ささやき一つ残すこともなく、なにかいいたいことがあったのかどうか、俺のことがわかったかどうかさえもわからなかった。

俺も、伯母に何を言えばいいのか、どんなことを話したらいいのかわからなかった。


俺は、伯母に何をしてやれるんだろうか。
こういうことがあるたび、自分の無力さに腹が立つ。

高校の時、いろいろのいざこざから家を飛び出した俺に部屋を与え、学校に通わせてくれた伯母。
新聞配達を手伝わせてくれていたのも、いま思えば俺に小遣いをくれるつもりであったのだろうなと思う。
ヨメをもらったときは、親よりも先に報告に連れて行った伯母。
早くに母を亡くしていた俺にとっては「埼玉のお母さん」だった。

俺は、伯母に何をしてやれるんだろうか。

<追記>
12/3、20時頃 伯母永眠。

結局何もできないままに逝去されてしまった。
無力だな、俺。

2 件のコメント:

  1. 相手が明確に怒らないなら手をさすってあげるとか。スキンシップは不快な相手以外なら悪くない手かと。

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  2. はい、手を握ったり髪をとかしたりしてました。
    あんまり反応なかったですが、まあちょいちょい行ってやってみようかなーと。

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